日本人の生活費を徹底検証:家計再生したい人必見!

皆さんは、自身(もしくは世帯)が生活していくのにどのくらいお金がかかっているのか把握されていますか。マメな方は毎月家計簿をつけて月間支出を把握されているでしょう。ただ、日本人の平均支出と比較してどうなのか?まで把握している方は少ないと思います。そこで今回は、日本人の平均支出をまとめてみます。平均との比較でご自身の家計がどうなのかを確認する材料として活用いただければと思います!

目次

日本人の世帯当たり支出

ここからは統計データを使用して日本人の支出情報を整理します。統計データは、政府統計ポータルサイトとして知られる「e-Stat」の「家計調査 家計収支編」のデータを使用しました。大きくは「単身(独身)世帯」と「総世帯」の区分があり、また、住居区分については「持家」「民営借家」「公営借家」等何種類かあるのですが、住居費が一般的な家賃相場に近しい「民営借家」のデータを使用しました。

独身世帯の場合

まずは独身世帯の支出から見てみたいと思います。図解した方が分かりやすいと思うので、以下をご覧ください。独身世帯で1か月にどのくらいの支出があるのかを示しています。

家賃補助などがある場合は別ですが、やはり住居費が5.4万円ともっとも高い支出となっています。次いで食費3.9万円で、この中には外食費用も含みます。

交通費2.5万円は高いように思われるかもしれませんが、これは自動車関連費用が含まれているためです。統計データによると、交通費のうち1.3万円が自動車関連費用となっており、車を持っていない方は交通費1.2万円を目安にしておくと良いでしょう。

単純に自動車関連費用を調整した場合、車を保有していない人の月間支出合計は「18.9万円→17.7万円」となります。

続いて年間の支出についてもまとめておきましょう。

独身で普通に生活をするだけでも年間227.1万円程度お金が必要なのですね。もちろん自動車関連費用など個別に出費を抑えられるという人もいるでしょうから、あくまで目安としてとらえてください。

ちなみに、自動車関連費用調整後の年間支出は211.9万円となります。自動車を保有していない方はこちらを参考にしてください。

では、この支出をまかなうためにどのくらいの収入(年収)が必要となるのかについても触れておきましょう。「車あり/なし」両方のケースで紹介をします。ただし、各人の状況に応じて支払税金額は変わってくるため、ここでは支出金額を75%~85%で割り返してレンジで表示することとします。あくまで目安ということでご理解ください。

  • 車あり独身世帯の目安年収:267~303万円
  • 車なし独身世帯の目安年収:249~283万円

二人以上世帯の場合

続いて二人以上世帯の支出です。二人以上世帯のデータはいくつか分類がありますが、ここでは「大都市」に該当するものを使用します。理由としては、若い方の多くは大都市圏で就職をしており、かつ家計の悩みを抱える人たちの多くは大都市圏在住であることが想定されるためです。

それでは独身世帯と同様月間データから見ていきましょう。

二人以上世帯で一般的な生活水準にて生活をしようと思うと、手取りベースで32万円程度用意する必要があるということです。二馬力と考えれば1人当たり手取り額16万円でまかなえるので、税引前の給料だと月間18~20万円の収入があれば問題なさそうです。ただ、一馬力だと月間収入38~43万円が必要と想定されるため、人によっては結構厳しいと思います。

ちなみに交通費のうち自動車関連費用は「1.6万円」なので、自動車非保有世帯は月間支出を30.1万円ととらえてください。

年間支出についても見ておきましょう。

月間データに「12か月」を乗じただけですが、年収との比較でのイメージがしやすくなりますね。自動車を保有していない場合は年間支出を361.1万円と想定してください。

ただし、ファミリー世帯でお子さんがいるような場合はカーシェアサービスの利用も考えられます。なので自動車関連費用「19万円」を全額控除するのではなく、いくらかバッファとして残しておくのも一案です(年間5万円程度みて14万円の控除とするなど)。

二人以上世帯においても、この生活支出をカバーする目安年収を記載しておきましょう。

  • 車あり二人以上世帯の目安年収:447~507万円
  • 車なし二人以上世帯の目安年収:425~481万円

ざっくりと450万円程度を目線として持っておくのが良さそうですね。ライフステージが変わって子供ができたときなどにこの収入を下限として維持できるかどうかも考えておきたいところです。

まとめ/コメント

いかがでしたか?日本人の支出統計と比較して自身の家計がどうなのか、考える良い機会になったのではないでしょうか。そもそも家計簿をつけていないという人は、そこからはじめていきましょう。状況を好転させるにはまず実績を知ることが大事になります。仮に年収が当記事で試算した水準となっていても、支出が統計データより高ければお金は貯まりません。支出の把握と、収入でアップサイドをとる余地を探っていきましょう。

ではでは~

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